ご依頼の方(男性)は、パーキンソン病を患いながらも、労働条件を簡易なものに変更してもらうなどして、働きながら必死に病気と闘っている方でした。
本当は、辛くて仕事なんてできないと思うことがあっても、諸般の事情で、辞められないといわれていました。
初診日が厚生年金でしたので、3級以上で該当となります。
国民年金の時も一部ありましたが、保険料をきちんと収められている方だったので、万が一、初診日が変わっても納付要件が無くなってしまう危険性はありませんでした。
しかしながら、パーキンソンの診断は難しいのか、最初に行った病院では、検査をしてもどこも悪くないといわれたといいます。
そうなると、初診日をどこにするかが問題となってくる事案でした。
また、ご依頼者様には言いませんでしたが、偶然にも、以前診断書の依頼をさせていただいた時、(最初だけですが)書くのを嫌がられた先生でした。
しかも、無理をされているのは事実だけれども働いていらっしゃる。。。。
3級は、働いていたら絶対無理、というわけではありませんが、どのように判断されるかはケースバイケースです。
難しいかもしれないけれどぜひ申請してみたいご意向でしたので、丁寧にお話を聞かせていただき、初診日をとりあえず決めさせていただいて、細心の注意を払いながら診断書の依頼をさせていただいたところ、まさかの出来事がありました。
とても分かりやすい資料だと、その先生にお褒めいただいたとご依頼者様からお聞きすることになったのです。(考えますに、おそらく、以前の依頼が初めての障害年金の診断書だったのかもしれません。時には、治療に差し障ると言われる先生もいらっしゃるのも事実ですが。)
スムーズに診断書も出来上がり、めでたく3級が決定しましたので、ご依頼者様もとても喜んでくださいました。
次回の更新時にも、依頼したいとすぐさまおっしゃっていただきました。
非常に無理をされているにもかかわらず、働いていることが病気の進行を遅らせることと思って前向きに頑張る旨のメールをいただいて、エールを送らずにはいられません。
この方は、その後、複数回、更新時の申請のサポートのご依頼を受けました。
電極を脳に埋め込む手術(パーキンソンの患者さんの進行を遅らせるのだそうです)などもされましたが、なかなか等級が変わることはなく月日が流れました。
徐々に病状が進行し、仕事もできなくなりました。額改定請求を行ったところ、やっと2級が認められ、現在は2級を受給されています。
2級の決定後、私の事例が役に立つなら、名前など、このホームページに出していただいても構いませんよとご本人さんから申し出がありましたが、とりあえず、保留とさせていただいているところです。
お申し出には大変感謝しております。この場にてお礼申し上げます。