パーキンソン病というのは進行性の難病ですが、徐々に進行していく病気です。
精神の症状をともなくことも多いらしく、ご依頼いただいた方も、うつ病を発症されていました。
障害年金というのは、「その障害でどこが不自由なのか」によって診断書が違ってきます。
この方の場合、初診日がいずれも厚生年金に加入中だったため、該当すれば3級の障害厚生年金から受給が可能だったのですが、パーキンソン病は「肢体障害」となりますし、うつ病は「精神障害」となります。
他にもかなりたくさんの病気を抱えておられましたが、丁寧にお聞かせいただく中で、障害年金にはつながらないものと判断させていただき、「パーキンソン病」と「うつ病」の二つの障害をそれぞれ請求するかどうかということが問題となりました。
障害年金というのは、3級障害と3級障害を足して2級になる、ということはなく、どちらも3級だった場合は、どちらか年金額が多い方を最終的に選択することになります。
どちらかが2級だった場合は、その2級の方を最終的に選ぶことになります。(ここで、老齢年金がかかわってくる場合には、ちょっと違う選択も出てくる可能性もありますが。)
どちらも2級だった場合は足されて1級になるという仕組みになっています。
目安はありますが、審査してみないとどう転ぶか、最終的なものはわかりません。
ただ、この方の場合、どちらも請求しておいた方が、どちらかが悪化した場合に重い等級になりやすいと考え、「診断書代はかかりますが、どうされますか?」とお聞きしました。
お金がかかってもどちらも請求してみたい意向がありましたので、どちらも請求させていただくこととした案件です。
ですが、方向性は決まってもすんなりとは行かず、診断書を書いてもらう段階になって、どちらの病気も病院の担当の先生が「診断書を書かない」と言い出され、対応には大変苦労いたしました。
病院の先生が診断書を書いてくれなければ、土俵に上がれませんので。
最終的には、様々な助言をさせていただいて、診断書を書いてもらうことができ、パーキンソンで3級、うつで2級が決定されました。うつの2級の障害厚生年金を受給しておられます。
非常にいろいろなことがあった案件でしたのでご本人様も大変喜ばれ、何かの折に贈り物をしてくださって、こちらが恐縮してしまうくらいですが、喜んでいただけて良かったと思います。
この方の場合は、その後も、何度かご相談にお見えになります。
もちろん、ご相談料はいただいておりますが、それも承知の上で頼っていただいており、お知り合いのご紹介もいただきました。
非常にありがたいお話です。

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