がんと診断された方の場合
がんと診断された方の場合
障害年金において、がんというのは「切ったら治る、治るから切るのだ」という考え方があります。
このことは、年金事務所でご相談を受ける場合にも、非常に言いにくいお話しです。
 
 だって、本人にとっては「がん」と診断されただけでも本当にショックであることは、容易に想像できるものですから。。。

 治療は本当につらいもので、お金もかかって大変なのに、そういう考えがあることをお伝えしなければならない。

 確かに、私の祖父は胃がんを手術したあと、元気に96歳まで生きましたし、医学も発達していますので、治るがんも多くなっているのは事実です。

 ですが、もう手の施しようがなくて見つかって、あっという間に亡くなられたと言われることがあるのも事実です。

 障害年金は、初診日から1年半たたないと、原則、請求ができないこともあって、がんというのは、障害年金につながるのがかなり難しいと言わざるを得ないのかなと感じています。

 ご依頼の方(男性)は、大腸がんで人工肛門をつけられました。
 人工肛門をつけられてから6か月経過すると、初診日から1年半たってなくても障害の認定日となり、厚生年金が初診日なら(もちろん、納付要件はあることが前提のお話です)3級に該当するのですが、この方はずっと自営業者で、初診日は国民年金。障害基礎年金の2級以上しかありえません。

 診断書ができた時、拝見させてもらうと、聞いている今の状態と全然違う状態で書かれていました。診断書の見方のわからないご本人様は、どうすればいいのか不安いっぱいです。
 
 この方の場合、診断書ができるまでの間に時間が空いたことから(大きい病院は診断書の依頼をしてから時間がかかります)ずいぶん悪化していましたので、助言をして診断書を書き換えてもらうこととしました。

 ただでさえ大きい病院で診断書の作成に時間がかかるところですので、少し時間はかかりましたが、その甲斐あって、障害基礎年金の2級を受給することができた事案です。
 
 そのままご自分で請求されていたら、受給できなかったと思います。それほど状態について軽く書かれていました。
辛く苦しい治療などのお話しをお聞きしていましたので、受給できて本当に安堵しました。
 
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